ヒューマンネット上本町センターでは、
毎週水曜日に「SST(ソーシャルスキルトレーニング)」を行っています。
今回のテーマは『質問力を高めよう!!』
質問にはいくつかのタイプがあり、大きく「閉ざされた質問」と
「開かれた質問」の2タイプに分けられます。
そして「開かれた質問」は、さらに4つのタイプに分類することができます。
◆閉ざされた質問
相手が「はい」「いいえ」あるいは一言で答えられるような質問形式のこと。
例:「お休みは土日ですか?」「ご出身はどちらですか?」など
◆開かれた質問(4タイプ)
応答内容を相手に委ねる質問形式のこと。
・導入のための質問
例:「どのようなことでいらっしゃいましたか?」など
・具体例を引き出す質問
例:「具体的にお話いただけますか?」など
・経過を聞く質問
例;「それでどうなりましたか?」など
・感情を聞く質問
例:「どのように感じましたか?」など
開かれた質問で問いかけられると、尋ねられた側は
質問に答えるために考える時間を必要とします。
閉ざされた質問に対する応答は「はい」か「いいえ」あるいは
一言で答えることが可能なため、答えるために考えこむ必要が
ほとんどありません。
そのため、質問する側は得たい情報だけを得ることができ、
答える側は答えるのに苦労しなくてすみます。
一般的には会話を盛り上げたり、コミュニケーションを深めたり
する場合には、開かれた質問を多く用いる方が良いと言われています。
しかし、たとえば初対面で緊張度の高い場面などにおいて、
最初から開かれた質問ばかり投げかけられると、
対話自体が苦痛になってしまう可能性もあります。
今回のSSTは、この中でも「閉ざされた質問」に焦点をあて、
スタッフの「好きな果物」「好きな動物」を、YES・NOで答えられる
質問だけで当てていただくゲームを行いました。
・それは種がありますか? YES
・それは赤いですか? NO
・それは大きいですか? YES
・それは赤と黒の縞々ですか? NO
・それは木になりますか? NO
スタッフの好きな果物は「メロン」でした。(正解者 多数)
・それは飛びますか? NO
・それは甲羅がありますか? NO
・それは爬虫類ですか? NO
・それは泳げますか? YES
・それは毛がありますか? YES
・それは小さいですか? う〜ん・・・YES
スタッフの好きな動物は「ビーバー」でした。(正解者 2名)
皆さん様々な質問を考え、そこから答えを導き出そうと、
一生懸命に取り組んでいただきました。
このように、まずは「閉ざされた質問」を投げかけることによって
対話のテンポを上げながら、そこから「開かれた質問」に繋ぐことで、
相手に自由な発言をしてもらう…という形が理想的といえます。
これからも沢山コミュニケーションを取っていただき、
一緒に訓練をする仲間としての絆を強くしていって
いただきたいと思います。