労災認定理由で最多のパワハラは、優越的な関係を背景とした不当な言動です。記録を取り専門窓口へ相談すると共に、無自覚な加害者にならないよう自身の言動を振り返ることも重要です。
みなさん、こんばんは。
ココロとカラダの健康をサポートする開業保健師、辻田なおみです。屋号は「ナチュラル」といいます。
この番組では「はたらく人のココロに寄り添うひととき」をテーマに、「誰もがココロもカラダも健康にはたらきつづけていけるように」というおもいをお伝えしていきます。今日はパワーハラスメント、パワハラについてお話します。
「令和5年 厚生労働省 精神障害に関する事案の労災補償状況」によると精神障害の理由別支給決定件数で1番多かったのは「パワハラ」でした。
ハラスメントは、3つの要件をすべて満たす言動になります。1つめは、 優越的な関係を背景とした言動、2つ目は業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの、そして3つ目は労働者の就業環境が害されるものであり、それにより労働者の働く上で支障が生じることがあること、です。優越的な関係というのは、上司と部下のような職務上の地位だけでなく、業務知識や経験の豊富さ、専門性、さらには集団による行為なども含まれます。この力関係を背景に、相手に不利益を与える行為が「優越的な関係を背景とした言動」とされ、パワハラなどの問題行動の要件の一つとなります。
リスナーの皆さんの中には、パワハラを受けて辛いおもいをされている方もいらっしゃるかと思います。ハラスメントにあったら、まずはどんなことをされたのか記録し、周囲に相談してください。同僚や上司、人事部や社内相談窓口、あるいは外部相談窓口に相談しましょう。全国の労働局・労働基準監督署にある総合労働相談コーナーは無料で相談を受け付けており、電話でも相談できます。
では、リスナーの皆さん、逆にご自身はハラスメントを行っていないでしょうか。ちょっとご自身に問いかけてみてください。私も現場で実感することなのですが、ハラスメントは行なっている張本人の方は全く自覚されていないことが多いんです。特に「優越的な関係」で自覚しづらいのが、例えば部下社員ではあるけれども、上司よりも専門的な立場でその現場に長く関わっている場合などです。赴任したての上司に「上司なのにそんなこともできないんですか?」等と言って、無茶ぶりをして上司を追い詰めるような言動を繰り返すようなケースです。被害者だとおもっていたら加害者だった、なんていうケースもありますので、皆さんこれを聴いて、一度ご自身の言動を振り返るきっかけにしてみてくださいね。ハラスメント対策の総合情報サイト「あかるい職場応援団」をご参考にしてみてください。私の個人事業natural.でもハラスメント研修などを行っていますので、ぜひお問合わせください。
ホームページはnaturalphn.comです。では穏やかで優しい夜をお過ごしください。開業保健師naturalの辻田なおみでした。



